N高等学校にいじめは存在する?2023年に卒業した私の体験談

こんにちは、2023年の9月からカナダのバンクーバーに留学中のMomoです。
今回は私が高校3年間在籍していた通信制高校N高等学校(以下、N高)についてご紹介します。
N高をはじめ、通信制高校はまだまだ一般的な高校として馴染みがないため、入学に不安を抱く方も多いことかと思います。
たとえば、「大学進学や進路に影響が出るのではないか」「通信制でもいじめが存在するかもしれない」「全日制と変わらず高校の勉強ができるのか」など。私も入学にあたって全く不安を抱かなかったわけではなく、入学前にネットで調べた時にはネガティブな情報もみかけました。先に結論を言えば、そんなことは全くありません。
少なくとも、実際にN高を卒業した私が感じた印象では。
そこで、私の3年間の体験を元に、N高のリアルをご紹介します。

N高はヤバいって本当?通信制高校にいじめは存在するのか
CMにGACKTさんやひろゆきさんなどの有名人を起用するようになって、以前よりだいぶ知名度が上がってきたように思えるN高ですが、実際どうなの?と気になる人も多いかと思います。
ネット上では「N高はヤバい」なんて口コミや噂もあるようですが、どのようにヤバいのか?!2023年にN高を卒業したばかりの私がN高での実体験を元に真実をお伝えします。
N高にいじめは存在するのか
いじめについては、残念ながら未だどの学校にも存在しうる問題ですが、N高ではどうなのか。
これはあくまで私の体験談にすぎませんが、私が在籍していた3年間は、いじめとは無縁の生活でした。これは我関せずな私だからか、在籍していたコースがネットコースだったからなのか、それともN高にはいじめが存在していないのか……。
正直その理由は定かではありませんが、少なくとも私の周りでは、いじめに関しては、噂レベルでも耳に入ってきませんでしたし、友達からもそんな話は聞いたことがありません。
繰り返しますが、これはあくまで”私”の話。
N高には2万人を超える生徒が在籍していますし、もしかしたらその生徒の中には辛い思いをしている人がいるかもしれません。残念ですが「N高でいじめは絶対にない!」と言い切ることはできません。ただ事実として私がお伝えできるのは、私が在籍した3年間、私の周りには、いじめの話題は無かったということです。

私がネットコースを選んだ理由
N/S高には大きく分けて4つのコースがあります。
- 通学コース(週5・週3・週1)
- ネットコース
- オンライン通学コース(ベーシッククラス,ライトクラス)
- 通学プログラミングコース
その中で私が選んだのがネットコースです。選んだ理由は、好きな時に好きなだけ勉強ができることに魅力を感じたから。レポートさえ提出すれば他は何をするのも自由です。幼い頃からHSP気質を持つ私は人との関わりに少し苦手意識があり、登校しなくても勉強ができるという環境はとても気楽でした。ネットコースを選んだことは私にとってはよかったのではないかと思っています。


N高ネットコースに通うデメリットとは?
3年間ネットコースに在籍していた私ですが、前述のとおり、ネットコースを選択したことには、およそメリットしか感じていません。しかし、せっかくなので在籍していたからこそ感じたN高ネットコースのデメリットをいくつかご紹介します。
- 直接的なサポートが少ないため、計画的に物事を進めるのが得意でない人にはレポートがかなり大変に感じるかも…
- 友達が作りにくい/人との関わりが激減する
- メンター(担任)との関係性を築くのが難しい
N高のレポート量はハンパない!自己管理力を磨こう
N/S高では学習を進めるのと同時に毎月決められた量のレポートを提出する必要があります。もちろん計画的にコツコツ進めていれば期限内に提出できる量ではありますが、決して少ないとは言えません。ネットコースでは先生からのサポートが少ないため、ある程度自分で勉強を進めていく力や1人でも計画的に物事を進められる力がないとレポートをこなしていくのが難しくなってくると思います。

実際私の友達の1人にはレポートをサボりすぎて単位をいくつも落としている人がいました。
レポートを提出できないとスクーリング時に行われるテストの受験資格がもらえず、単位を落とすことになります。
ネッ友をつくれるコミュ力があれば更にN高ライフを楽しめそう
そしてネットコースでは人との関わりが極端に減ります。そのため全日制の学校や通学コースに比べたら友達作りが少し難しく感じました。もちろん友達作りの場は設けられていますし、生徒中心の同好会などもたくさんあって気軽に参加ができるので、そういったものに参加してみるのも良いかと思います。私も在学中は同好会に参加していました。
- ディズニー同好会
- アニメ同好会
- クイズ同好会
- 軽音同好会 など…
友達以外の人間関係も同様です。たとえば普通の高校なら部活動や選択授業などで、普段とは違うクラスメイトや先生、購買部や食堂など、意識していなくても起こりうるあらゆる「人」との関わりが発生しないのがネットコースです。

文化祭などの学校行事も、オンラインで参加できることをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかは、ご自身の興味関心と捉え方次第かなぁと思います。
実録:進路相談や留学相談、ぶっちゃけどうだった?
N高で「メンター(担任のような人)との関係性を築きにくい」というのは私が実際に感じたことで、ネットコースだとどうしても先生と会話する機会も減り、オンライン三者面談で初対面なんてことが当たり前です。
ほとんど文章でしかやり取りをしたことのない人に「秘密は守るからなんでも相談して」と言われたところで躊躇はしてしまいますし、担任というよりは”サポートしてくれるスタッフの人”という印象でした。

じつは進路や留学の相談などももっと頼りたかったのですが、期待した情報やサポートは得られずに、結局いずれも自分で調べました。
(たまに連絡があると「決まったらどうなったか教えてね」と言われるし、モヤっとしたのが記憶に新しい……)
N高生は頭が悪い?N高の偏差値と進学率
N高に偏差値はありません。テストというものは存在しますが、それは単位を貰うためのテストであって、偏差値を測るものではありません。なので生徒の学力レベルはそれぞれ違います。
そんなN高の進学率が気になる方も多いことかと思います。「通信制」とだけ聞くと、大学進学率が低そうだと思う方もいるかと思いますが、実際はどうなのか。
進路決定率は86% N高生の約半数が進学!
2022年度の最新進路決定率は86%。その半数以上が大学または専門学校への進学です。そのうえN高からは毎年数名が東京大学や京都大学などの難関校に合格しています。海外大学に進学する人も中には数名いるようです。
N高通学コースには特進クラスが設けられていて、難関大学への進学を希望する場合は、受験対策もしっかりと行うことができます。

N高ネットコースに向いているのはこんな人
N高にももちろん人によって向き不向きはあると思います。3年間ネットコースに在籍した私が思うN高ネットコースに向いている人は
- 学校という場所や時間に囚われず自分の好きなことに没頭したい人
- 計画してコツコツ物事を進めるのが得意な人
- 登校せずに自宅でマイペースに学習を進めたい人
- 好きなことをやる中でやりたいことを見つけたい人
- 芸能やスポーツなど、積極的に取り組んでいる活動がある人
上記の5つに当てはまる方にはネットコースがすごく向いているのではないかと思いました。

自分の会社を持つ人や、芸能活動をしていたりする人は隙間時間に勉強を進めさえすれば他はお仕事に専念できるため、ネットコースにはそういう人たちも結構在籍していた印象です。
「N高がヤバい」と言われる理由
そんなわけで、私の知る限りで「N高がヤバい」と言われる理由を強いて挙げるなら、(N中等部時代にもいましたが、)学生でありながらバリバリ起業している人や、芸能活動・プロスポーツ選手がN高生に多いことでしょうか。
もしくは、学校のイベントや特別授業に、普段ならなかなか会えないような方がゲストに来てくださったり、特別授業が、仕事に直結するような独自性の高い内容であることも、「ヤバさ」のひとつかもしれません。いずれにしても、ポジティブなヤバさしか思いつきません。
まとめ
入学してみないと分からないこともたくさんありますし、実際に自分に合う学校やコースを情報だけで見極めるのは難しいことだと思いますが、今回の記事が少しでもN高やネットコースを検討中の方の参考になれば幸いです。



