海外留学でホームステイが合わなかった私の体験談
こんにちは、2023年の9月からカナダのバンクーバーにCoop留学中のMomoです。
カナダに来て最初の2ヶ月を寮で過ごした後、ホームステイに移動することにした私ですが、ホームステイ生活3日目に合わないと感じ、滞在1ヶ月で寮へ戻りました。
この記事では、ホームステイのどんなところが合わなかったのかなど、私の体験談をまとめます。
寮からホームステイへ移動した3つの理由
渡航して最初の2ヶ月を学生寮で過ごした私ですが、私が利用したエージェントの情報によると、ほとんどの人は寮に数ヶ月滞在した後、シェアハウスに移ることが多いそう。そんな中、なぜ私がシェアハウスではなくホームステイへの滞在に切り替えたのか。理由は以下の3つです
1. 一度はホームステイを体験してみたかった
渡航前、最初は渡航初日からホームステイでの滞在をと思っていたのですが、ホームステイの場合家の場所を指定できないこともあり、カナダの環境に慣れるまでは学校の近くに住みたくて最初の2ヶ月は学生寮で滞在をすることにしました。
しかし元々ホームステイを体験してみたかったこともあり、2ヶ月寮に滞在し、ある程度カナダでの生活に慣れてからホームステイへ移動することにしたのです。
2. ホームステイは日常英会話を身につけるのに最適
2ヶ月間、学生寮で過ごした期間中はルームメイトが日本人だったということもあって、学校以外で英語を使う機会が少なく感じました。そんな学生寮と比べると、ネイティブの家族の中で生活できるホームステイでは英語をもっと身近に、そして自然に日常英会話を学べる機会がとても多いです。
いくら学校で英語を学んでも、アウトプットをするかしないかでは英語力の伸びにとても大きな差があると私は思います。特に小さな子がいるホストファミリーであれば、自分も無理をせず、程よい難易度で英語を話すことができるので英語を学ぶには最適だと思い、英語に触れる機会を増やすのもホームステイへ移動した理由の1つです。
3. ホームステイなら自炊をする必要がない
そしてもう1つの理由が「自炊の必要がない」ということ。寮にいた2ヶ月間は節約のためにも出来るだけ自炊を心がけていましたが、ホームステイでの滞在ではホストファミリーが3食用意してくれるところがほとんどです。(プランによっては2食のところもある)
そのため、いつもご飯を作っていた時間を勉強や好きなことに当てられるのはとても良いなと思いました。寮とホームステイの費用を比べると、こんな感じ…↓
寮とホームステイの費用比較(食費込み)
滞在方法 | 料金 | 合計 |
学生寮(2人部屋) | $950 + 食費 + 生活費 | 約$1,200 |
ホームステイ3食プラン | $1,160 + Zone2定期券 | 約$1,300 |
私がお世話になったホームステイ先は学校から少し距離があり、定期券代がプラスとなったこともあり、学生寮で相部屋を選んだ場合ではホームステイの費用と比べてもそこまで大きな差はありませんでした。3食ついて月$1,160は悪くはないのかなと思います。
【画像つき】カナダでのホームステイ先のご飯
ちなみに私がお邪魔させていただいたホームステイ先のご飯はこんな感じ。
朝はシリアルとヨーグルト、お昼はサンドイッチかサラダと軽めで、夜は画像のような白米におかずが数品という日が多かったです。
料理上手なホストファザーが作ったご飯は、自炊でほぼパスタしか食べていなかった私にはとても美味しく感じました。フィリピン系の家庭で、ほぼ毎日お米が食べられたのも嬉しかったです。私は好き嫌いもあまりないため味や食品が口に合わないなんてことも少なく、ご飯に関しては困ったことはありませんでした。
数日で既に限界!? ホームステイでのストレスの原因とは
しかし、滞在して1週間も経たないうちに、ホームステイでの生活に限界を迎えました。
私が滞在させていただいたお家はフィリピン系のご家族(ご夫婦と幼い娘さんが2人)で清潔感もあるとても綺麗なお家でした。ホストファザーが用意してくれるご飯も美味しくて、大きなベッド・勉強机・クローゼットの付いた鍵付きのお部屋、更には自分専用のシャワー室が使用できました。
そんな素敵な環境だったにも関わらず、滞在1週間もしないうちに苦しくなってしまった詳しい原因は正直言うと今でも分かりませんが、考えられる理由は
- ”家族の輪に入る” ことでホームシックになりやすくなってしまった
- 家族以外の”他人”の匂いに落ち着くことができなかった(HSPも関係あるかも)
- 家から学校までが遠くて寝不足の日々が続いてしまった
- 自分の性格上、必要以上に気を使い過ぎてしまう
以上の理由が大きかったのではないかと思います。
ホームステイに移ってからホームシックが増えた
特に「家族として出来上がっている輪の中に他人の私が入る」ことが、私の性格上の問題もありますが、とても難しいと感じてしまいました。
私がお邪魔させていただいた家庭には2人の幼い娘さんがいて、何気ない会話で笑ったり、姉妹で喧嘩をしたり、親に怒られたり、そんなどこにでもあるような家族の形や日常を見ているとすごく苦しくなってしまいました。
今まで無意識に我慢していた家族への思いと会いたさを途端に自覚するようになり、ほとんど毎晩、心がどうにかなってしまいそうな苦しさと共に静かに涙を流していました。
留学生の中には、素敵なホストファミリーに囲まれて、この人たちが第二の家族だと言う人もいます。でも私の場合は素敵なホストファミリーだったからこそ、ホームシックが酷くなってしまいました。それが何より一番辛くて、移動を決めた大きな理由です。
海外留学でホームステイをするメリットとデメリット
そんな辛いこともありましたが、もちろんよかった点もありました。一度でもホームステイという形で滞在できたのはいい経験だったなと思います。ここでは寮とホームステイを経験した私が思う、ホームステイのメリットとデメリットをご紹介します。
ホームステイのメリット
1.ステイ先がご飯を用意してくれる
2.ネイティブの日常会話を学べる機会ができる
ホームステイのデメリット
1.守るべき家庭内ルールがある
2.ホストファミリーとの相性がある(ファミリーを選べない)
3.多少ファミリーの生活にリズムを合わせる必要がある
生活をしながらネイティブの日常会話を学べるのも、ホームステイならでは。私が滞在したお家には8歳と5歳の女の子がいて、子供の話す英語からは特に得られる学びが多いなと感じました。
実際に経験してみてデメリットに感じたことは、自分の部屋が用意されているとはいえ、多少はホームステイ先のファミリーに生活リズムを合わせざるを得ないということ。
私は学校や体のことも考えて、8時半から9時の間にはベットに入るようにしているのですが、日によっては深夜までリビングで映画を見ていたり、ゲームをしていたりするので、笑い声や叫び声が気になって眠れないなんてことが度々ありました。
ホストファミリーが寝静まる深夜まで寝れなかったり、朝6時半に起きてもホストファミリーが起きる11時まで朝食が出てこなかったりと、お世話になる身がゆえ、ホストファミリーの生活に合わせていく必要があるんだなと感じました。
HSP×ホームステイの相性
私はHSPという気質をもった人間なのですが、実際にホームステイを体験してみて思ったことがいくつかあったのでお話させてください。
ホームステイを体験してみて苦しいことがあったのですが、その中で「これHSP関係あるかもな」と思ったのは以下の2つです。
1:匂いに敏感
これは私がホームステイに滞在をし始めた初日から感じたことなのですが、人の家の匂いで苦手なものがあるということ。カナダは日本より柔軟剤や香水の匂いが強くて、街やショッピングモールを歩くことでさえ苦手になりつつある私ですが、不運なことにホームステイ先の匂いが苦手すぎました。(今思えば、ホームステイを3日でやめたいと感じた最も大きな要因は、これだったのかもしれません!)
これは私だけの問題なのかも分かりませんが、苦手な匂いに囲まれていると不安になったり、訳もなく悲しい気持ちになったりしてしまいます。匂いに敏感なHSPの方はファミリーの匂いに関しては気をつけようがないので相性が悪いなと感じました。
2:気を使いすぎる
無意識のうちに考えすぎてしまうHSP気質の私は、ホームステイ先でも必要以上に気を使い、休もうにも気持ちが休めないような感じがありました。「今部屋を出たら会話の邪魔をしてしまう」「これは聞いてもいいことなのか」「ここに座っていていいのだろうか」と、きっと普通ならそこまで気にしなくてもいいような行動一つ一つが、ファミリーを困らせるんじゃないか、気を使わせてしまうのではないかとすごく不安がありました。
まとめ
こうして1ヶ月で幕を閉じた私のホームステイ生活でしたが、経験としてはよかったと思っています。ご飯が美味しくても人が良くても、環境についていけなかったり不安を抱いたり、苦しくなることもあるんです。そんな時は無理をせずに、逃げるという選択をするべきだと私は思います。
実際私はホームステイに移動して3日で毎晩涙を流すほど心がボロボロでしたが、すぐに両親が逃げ道を与えてくれたおかげで、今はストレスの少ない生活ができています。
3日で合わないと気づいて退去を決めたものの、最低1ヶ月は続ける必要があったので、その間がしんどかったです。
特にHSPの方は、住まい選びは慎重に!